- 仕事中や休憩時間の雑談がつらい
- ひとりで静かに仕事に集中したい
- 体調や家の事情にあわせてマイペースに働きたい
その気持ち分かります!
私も内向型HSPなので、会社で働いていると上記のような悩みが尽きませんでした。
加えて障害者・病気持ちでもあり、普通の人と同じように働くことが難しい状況です。
そんな私ですが、今はブロガーとして在宅で一人で仕事をしています。
転職や職種変更も経験しましたが、私にはこの働き方が一番合っているようでだいぶ負担が減りました。
人間関係や周囲の環境など自分ではどうしようもない部分で悩みがちな内向型HSPには、在宅勤務がとってもおすすめです。
体調や家の事情にあわせてマイペースに働きたい方にもおすすめですよ!
内向型HSPに一人でできる在宅の仕事がおすすめな理由
内向型HSPに一人でできる在宅の仕事をおすすめする理由は、内向型HSPの特性を活かせて自分の負担を減らすことができるからです。
- 自分の内側(感情、感覚、思考など)に興味や関心が向かう
- 外からの刺激は少量で満足できる
- 思考に使われる脳の神経回路が複雑で長いため、思考に時間がかかる
- じっくり考えたり、ぼんやりすることが得意
- 一人で静かに過ごすことでリラックスしたり、休息できる
内向型の中でもHSPに該当する方は、共感力が強く外からの影響を強く受けやすい特徴があります。
- Depth of Processing:深く処理をする
- 物事に対して深く色々考える
- Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい
- 刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
- Emotional response and empathy:感情への反応が全体的に強く、共感力が高い
- 自分と相手の境界線があいまいで、相手の感情の影響を受けやすい
- Sensitivity to Subtleties:些細な刺激に敏感
- 他の人が気づかないような音や光、匂いに気づく
【HSPとは】
Highly Sensitive Person(ハイリ—センシティブパーソン)。
米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念。
神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のこと。
全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられている。
HSPは一言で言えば「繊細」です
内向型とHSPには似た部分が多く、HSPの70%は内向型と言われています。
内向型HSPは言い換えると、内向的で繊細なタイプで刺激を求めない人。
それゆえ、内向型HSPには一人でできて、会社よりも刺激量を減らせる在宅での働き方がとても向いているのです。
- 周囲の話し声や表情が気にならなくなる
- 仕事中の雑談や、休憩中に同僚に気をつかわなくて済む
- 冷暖房の設定、匂い、音など環境を自分でコントロールできる
- 通勤がなくなる分、家でゆっくり一人で回復できる
私も在宅で仕事をするようになってから本当に楽になりました…!
もう出社型の働き方に戻れる気がしません
内向型HSPにおすすめの一人でできる仕事
内向型HSPにおすすめの一人でできる仕事は、内向型の強みを活かせる仕事です。
- 考える力が高い
- 分析力がある、考察ができる、注意深い、本質的なことを考えられる
- 事前にしっかり準備して物事を進められる
- 慎重でリスクを回避する能力が高い
- 傾聴力が高い
- 話すよりも書くことが得意
- 集中力が高い(一人でコツコツ黙々と作業できる、一つの分野で突き抜けられる)
内向型の強みを見ると、どちらかといえば専門職向きな傾向があります。
大きく分類すると3種類。
一番大事なのは、
- あなた自身の好きや得意など、興味がある仕事か
- あなたが納得(腹落ち)できる仕事か
です。
内向型は興味や欲求が自分の内側に向いているからです。
例えば、これまで仕事を振られた時に「これは何のためにやるのか」知りたいと思った経験はありませんか?
- 「私がこの仕事をやる理由」「何のためにこの仕事をやるのか」など、理解・知ってからの方が納得して仕事に取り組める
- 「いいからやって」という感じはとてもモヤモヤする
- 腹落ちできない状態を非常に辛く感じる
このように内向型にとって、自分が納得できるかどうかは凄く大事な要素です。
場合によっては会社員として組織で働くよりも、一人でお金を稼ぐフリーランスの方がいいこともあります。
その辺も含めて、自分にあった働き方や仕事を考えましょう。
ちなみに私は、
- 通勤型の働き方に納得できなかった
- 働き方の自由度の低さに納得できなかった
- 色々と遅れている日本企業の価値観に納得できなかった
ため、組織から離れて個人で稼ぐ道を選びました。
自分が納得できない状況から離れられて、すごく楽になりました!
人をサポートすることが得意な人におすすめの仕事
細かい作業や単調な仕事をするのが得意、誰かのサポートが得意、裏方ポジションが好きな方には下記の仕事がおすすめです。
カウンセリング、コーチング
カウンセリングやコーチングは、相手に寄り添ってじっくり話を聞く傾聴力が必要な仕事です。
- 過去に悩んだ経験、苦労した経験
- コンプレックスや困難などを乗り越えた経験
こういう経験がある方は相手により寄り添うことができるため、特におすすめです。
資格がなくても心理カウンセラーと名乗ることは可能ですが、わざわざお金を払ってカウンセリングを受けたいと思っている人はそれなりに深刻な悩みを抱えている方です。
特にカウンセリングの仕事に興味がある方は、知識やスキルを証明するために資格を取得しておくことを推奨します。
在宅でやる方法は2つあります。
- 事務所を借り、対面でカウンセリングやコーチングを行う
- ココナラのようなスキルシェアサービスに出品し、オンラインで行う
いきなり事務所を借りるのは大変でしょうから、まずはココナラなどを活用してオンライン相談から始めていくとハードルが低くて良いですね。
事務、秘書
事務や秘書というと企業に雇われて出社スタイルでないとできないイメージが強いですが、IT業界などリモートワークの求人もあります。
近頃はオンライン事務といって業務委託やフリーランスとして稼ぐことも可能。
上記のようなサービスに登録して探してみましょう。
SNSで募集している人に応募する手もあります。
ITに強い人におすすめの仕事
PC操作が難なくできる、自分で調べて解決する能力が高い方や、興味がある方におすすめの仕事はこちら。
今の時代、IT・WEB業界は儲かっています。
それゆえ待遇、働き方の自由度が高いのに人手不足のため未経験からもチャレンジしやすいです。30代から未経験のチャレンジでもまだ遅くありません。
フリーランスとしても活躍の幅が広いので、ココナラなどのスキルシェアサービスから挑戦してみましょう。
ITエンジニア、プログラマー
論理的思考力が高くプログラミング的思考に苦手意識がない方には、WEBエンジニア、プログラマーなどの仕事がおすすめ。
PCとネット環境さえあればでき、仕事のほとんどはコードを書いていることが多いためリモートワークしやすい職種No.1といっても過言ではありません。
もちろん上司やメンバーとのコミュニケーションは発生しますが、業務量の全体からみると少ないです。
ITエンジニアなどの仕事をする方は、
- PCに向かって黙々と仕事をすることが苦にならない
- 一つの趣味にのめり込むオタク気質
- 無駄な雑談を好まない(雑談力や気配り力が低い)
- 論理的思考力が高い
- 仕様変更やエラーによる手戻りが発生しても地道にコツコツやれる
方が多いです。
内向型にとって、環境だけでなく人間関係の面でも心地よく過ごせる可能性が高い職種です。
自分がITエンジニアやプログラマーに向いているか分からないという方は、まず1冊プログラミングの本を買うなり無料のプログラミングサイトを見るなりして、実際に頭と手を動かしてみましょう。
あわせて元プログラマーである私が向いていると思う人・向いていないと思う人についてまとめた記事も参考にしてください。
WEBデザイナー
デザインに興味があったり、趣味で個人サイトを作成したことがあるような方におすすめです。
WEBデザイナーのお仕事は、WEBサイトのデザインを考えること。会社によってはコーディングまで担当することもあります。
フリーランスとして個人でやる場合は、デザインもコーディングも請け負う方が多いです。
依頼者との打ち合わせが発生するため最低限のコミュニケーションは必要ですが、ITエンジニアと同じく業務のほとんどはPCに向かって一人で考えている時間です。
- 一人で作業した方が効率がいい
- コーディングがうまくデザインに反映されない時もじっくり取り組める
以上のように、内向型の強みを活かしやすい職種です。
私個人の経験ですが、ITエンジニアやプログラマーに向いていなかった人でもWEBデザイナー・コーダーには適性があることもあります。なぜなら私がそうだったから。
私は元プログラマーなのですが、自社のWEBサイトの管理も業務の一環で行っていました。実際にやっていて私はこっちの方が理解できましたし、楽しかったです。
WEBデザイナーは、この後紹介するクリエイティブなことが好きな方にも向いていますよ。
クリエイティブなことが好きな人におすすめの仕事
ものづくりや芸術的なことが好き、手先が器用、感受性が高い内向型HSPさんには、クリエイティブ系の仕事がおすすめです。
ハンドメイド作家
ハンドメイドの趣味をお持ちの方、手先が器用、モノづくりが好きな方におすすめです。
ハンドメイド品の販売はデザインフェスタなどのイベントに出店して売る方法もありますが、今やオンラインだけで完結します。
できるだけ人と関わらず一人で没頭できるので、内向型HSPさんにピッタリです。
- minne
- creema
- iichi
- メルカリ
- ヤフオク
私自身もハンドメイド作家として活動していたことがあるのですが、趣味を活かせてとっても楽しかったですよ!
思う事があり、今はブロガーやってます!
ハンドメイド作家をやる時の注意点としては、オーダーメイドを受け付けるとお客さんとのやり取りが発生して疲れやすくなる&プレッシャーが凄くなること。
内向型HSPの方はオーダーメイドは受け付けず、マイペースに自分が作ったものを出品しているだけのスタイルの方が向いていそうです。
イラストレーター
内向型は普段から内省を繰り返しているため、その人ならではの個性(世界観)やアイデアが無意識のうちに作られています。
内向型に個性や芸術的才能がある人が多いと言われるのはそのため。
イラストの場合、アーティスト気質が強いかそうでないかで二通りの稼ぎ方があります。
- 人から依頼されて絵を描くことに抵抗を感じない
- 企業でイラストレーターとして働く
- ココナラなどのスキルシェアサービスで依頼を受けて描く
- 「自由気ままに絵を描いて評価されたい!」という気持ちが強い
- イラスト集を作って同人誌として売る
- スキマ、ココナラ、自分のネットショップなどで描いた1枚絵を販売する
- NFTアートとして販売する
自分の好みにあった売り方を見つけることが大事です。
変則的な方法としては、SNSにエッセイ漫画やイラストを掲載して人気が出ると企業から声がかかってグッズ化やアニメ化なんてことも。
ライブドア公式ブロガーを目指すのもいいですね。
WEBライター
内向型は話すことよりも書くことを得意とするため、ライターに向いています。
WEBライターであれば在宅でも可能ですし、依頼も自分の好みや得意にあわせて受ければ良いので未経験でも挑戦しやすい仕事です。
企業に属すると取材が発生したり、興味のないジャンルの記事を書かなければいけなかったりすることもあるため、どちらかといえば業務委託やフリーランスという形がおすすめです。
個人でやる場合はクラウドワークスやココナラなどに仕事がたくさんあります。
収益は文字単価で設定されていることが一般的で、依頼主に納品した当月~翌月に報酬が振り込まれます。
始めは単価が安い案件で実績を積み、徐々に単価を上げていくやり方がおすすめです。
ブロガー
WEBライターの他、ブロガー(アフィリエイター)もおすすめです。
WEBライターもブロガーも文章を書いて稼ぐため、同じような仕事と感じるかもしれませんが全くの別物です。
WEBライターは依頼を受けて文章を書いて納品しますが、ブロガーは運営するブログの方向性から企画して書く記事を自分で決めます。
記事を書いたあとはアクセス数などデータを見て、必要なら改善していきます。
ブログ運営全体を自分一人で行うため、どんなブログを作るか、記事を書くかなど完全に自由です。
また、ブログは稼げるようになると過去に書いた記事がお金を生み続けてくれるため、資産性があります。
私がハンドメイド作家を辞めてブログをやることにした理由の一つは、ブログの資産性の高さです
ブログは軌道に乗ると過去に書いた記事が稼いでくれます。
少しの間更新ができなくても、すぐに収入がゼロにはならないんですね。
ブロガーにはWEBライターのような即金性はありませんが、体調不良がある、介護や障害があるお子さんがいるなど、毎日同じリズムで仕事をすることが難しい方も働きやすいですよ。
ブログ運営に興味がある方は、当ブログでもブログの作り方を解説していますので参考にしてください。
内向型HSPが仕事を選ぶ上で大事にしたいこと
内向型やHSPの方は、外向型の積極性がヨシとされる社会に合わせようとして無理をし、体調を崩してしまう方が非常に多いです。
そうならないためには内向型HSPが仕事を選ぶ上で大事にしておきたいことを知っておきましょう。
- ある程度自分に裁量があり、じっくりと腰を据えて取り組める仕事
- コミュニケーション量が少ない仕事
- 自分が納得して取り組める仕事
ある程度自分に裁量があり、じっくりと腰を据えて取り組める仕事
内向型は内省タイプのため、他人との関わりが多かったり協調性が求められる仕事には不向きです。
協調性が求められる仕事というのは、お互いにカバーしあったり、仕事をお願いしたり振られたり、それに応じてスケジュールの変更など臨機応変に動いた方がいい状況になりがち。
こんなに慌ただしいと、内向型の強みである内省を全く活かすことができません。
また、内省型であるがゆえに脳の思考回路が複雑で長く、思考の整理と言語化に時間がかかります。
チームプレーだと機転を求められることもありますから、思考に時間を必要とする内向型は尚更向いていません。
内向型は一度引き受けたら、期限までほぼ一人で集中していればいい仕事の方が向いています。
自分のペースを保てるかどうかが大事です
コミュニケーション量が少ない仕事
内向型の脳は、外から入ってきた刺激を処理する回路が複雑で長いことが分かっています。
それゆえ、
- 集中するのに時間がかかる
- 思考が言語化されるまで時間が必要
- じっくり考えてから答えたい
特徴があります。
しょっちゅう話しかけられる仕事だとその度に集中力が切れてしまい、再び仕事に集中できるまで時間が必要です。
何度も話しかけられていると、なかなか集中できなくてイライラしてしまいますよね…。
コミュニケーションも簡単なものであればともかく、しっかり考えてから答えたい内向型にとってはコミュニケーションそのものが負担になることも珍しくありません。
休憩中の同僚との何気ない雑談が苦痛に感じたことはありませんか?
会話自体が内向型にとっては大きな刺激なのですが、HSP気質も併せ持っているとコミュニケーション中に相手の表情や声色などが気になって色々と気に病んでしまうことも。
コミュニケーション量が少ない仕事の方が集中できるし、相手のことをいちいち気に病まなくて済みますよ。
自分が納得して取り組める仕事
内向型は「自分が納得して取り組める仕事」かどうかを大事にした方がいいです。
一番大事なポイントかも
「納得」は言い換えると「好き」「興味がある」というニュアンスも含んでいます。
内向型は自分の内側にエネルギーが向いているため、昇進や給与アップ、上司からの評価といった外からの評価が主な動機づけになりません。
仕事を任される時も、この仕事は何のためにするのか知らないのと知っているのとではやる気に大きな差が出ます。
内向型にとって大事なのは自分が納得しているか、興味があるかというような内側から湧いてくる自発的な意欲です。
「親がこの仕事がいいって言ったから…」「一般的にこの仕事が人気あるから」「社会的に認められやすいから」など外からの評価で決めてしまうと、どこかで気持ちに大きくズレが出てきてしまいます。
自分の心(内側)とじっくり対話して、あなた自身が納得する仕事をしましょう。
【まとめ】内向型HSPにあった仕事や働き方をしよう
内向型HSPには外向型や敏感ではない人にはない強みや良さがあります。
これまで上手くいかなかったり、辛く感じてしまったのは単に仕事や環境があなたに合っていなかっただけです。
決してあなたの能力が低いわけではありません。環境が変わると人の評価が変わることなんて普通にあるんですよ。
どんな仕事にも、人にも向き不向きがあり、適材適所が大事です。
これからはあなたの強みや良さを活かせる仕事や環境で働きましょう。
私は心身の負担が減るだけでなく、幸福度も爆上がりしました
既に心身がお疲れの方は、働けない人が「働かない生き方」を目指す方法も参考にしてみてください。