プログラマーは内向型に向いている仕事として挙げられることが多い職種です。
内向型は本当にプログラマー向きなのか、内向型でも向いていない人はいるのか実際のところが気になりますよね。
私は社内SEとして自社のシステム開発を行っていた経験がある、内向型HSPです。
結論、私はプログラマーには向いていなかったのですが、内向型にとって働きやすい(強みを活かしやすい)職種だとも思っています。
- 内向型が感じたプログラマーという職種の良さ
- 内向型でもどういう人がプログラマー向きで、不向きなのか
プログラマーに興味がある内向型の方は、ぜひ参考にしてください。
内向型がプログラマー向きと言われる理由と、良さ
一人で黙々と作業できる時間が多い
プログラマーの業務内容は、SE(システムエンジニア)が用意した仕様書に基づいてコードを書くことです。
基本的にはSEとのコミュニケーションが主で、9割はPCに向かって黙々とコードを書いていることが多いです。
私は昼休み以外、誰とも話さない1日も珍しくありませんでした
例外として、小規模開発の場合はプログラマーがSEを兼任することもあります。
そういう時は他部門とのやり取りが発生しますが、仕様が決まってしまえばまた9割はコードを書いている時間です。
「集中するのに時間がかかる」「刺激に弱い」「雑談が苦手」といった傾向がある内向型にとって、一人で黙々と仕事できる時間が多いのは嬉しいですよね!
コミュニケーションは上司や部署の人と最低限できれば大丈夫です。
自分の仕事に集中できてめちゃくちゃ最高でした
リモートワークがしやすい
プログラマーは開発環境が整っていればどこでもPC一つで仕事ができます。リモートワークがしやすい職種No.1と言っても過言ではありません。
在宅勤務することで通勤時間をなくしたり、自室の静かな環境で集中して作業ができたりと、刺激を抑えられるのが最高です。
ただ企業によっては出社しか許可しない所もあるので、リモートワークを希望する場合はその辺は要確認です。
私が働いてた会社はリモートワーク不可でした~!
シングルタスクしやすい
同時に複数の開発案件を抱えることが普通ですが、意外にもシングルタスクしやすいです。
納期に余裕があれば「2,3日はA案件だけをやる」ということができますし、納期に余裕がなかったとしても「午前中はA案件、午後はB案件」と一つ一つにある程度まとまった時間を取りやすいです。
そのため、シングルタスクがしやすいんです。
内向型はマルチタスクを苦手とする人が多いですから、これも助かりますよね。
一つの業務にまとまった時間が取れると集中しやすいしね!
マイペースに仕事をしやすい
自社開発のプログラマーに限る話だと思いますが、比較的マイペースに仕事をしやすいです。
というのも提示された納期内に開発完了すれば良いので、その間の計画は個人で立てられます。
個人の裁量がある程度あるので、自分の望むペースとやり方で仕事を進めることが可能です。
変化に即座に対応することが苦手な内向型にとっては最高の環境でした。
私は事務職(総務)の経験もあるのですが、比較すると本当にそう思います
少人数での仕事が多い
私が働いていた会社は、開発が少人数チーム体制でした。
一緒に仕事をする人が毎回あまり変わらず、関わる人数も少ないのでストレスが少なかったです。
内向型は大人数よりも少人数、一対一の関係を築く方が得意な傾向がありますので利点ですね。
これは会社や部署、開発の規模にも左右される要因なので、会社にもよります
プログラマーに向いている人の特徴
余暇時間も趣味でプログラミングをしている人
- 学生時代に趣味でプログラミングをやっていた
- 仕事でもコードを書き、家に帰ったら趣味で何か開発している
上記のような人は、まさに天職です。
趣味や得意を仕事にしているので、苦手とする人に比べるとかなり有利です。
楽しみながらスキルがどんどん上達し、業務外のスキルも身につくので必要な時に会社に情報を提供できて、本当に優秀なプログラマーになれます。
私が働いていた部署にも、趣味プログラミングという人が数人いました
ただ、仕事と趣味は分けたい人もいますので、プログラミングが趣味だからといって仕事にすることが必ずしも良いとは言えません。
自分はどうなのか見極めは必須です。
例えば、私は絵を描くことが好きですが、好きだからこそ自由気ままに描きたいと思います。
仕事になると自分が描きたい絵ではなく、会社からの指示通りに描くことが一般的だからです。
画家のように自分の描きたいものが評価されて、とかなら別ですけどね~
新しいIT技術に興味があり、すぐ取り入れる人
ITの進歩はとても速いので、新しい物や技術が好きですぐ取り入れることができる人は向いています。
例えばこんな人です。
- iPhoneやiPadが出た時、周囲がまだガラケーでもすぐ買い替えていた人
- デバイスを常に最新型に買い替える人
- SNSなど新しいプラットフォームが出来たらとりあえずやってみる人
- AI技術やChatGPTなど最新の技術を面白がってすぐ触る人
実際に自分で使った方が理解が深まり業務に活かしやすいですし、何より時代の流れに乗り遅れることがありませんから。
プログラミング言語も業務によって必要とされるものが変わることもあり、都度学んでいく姿勢が求められます。
本当に技術の流れが速いので、時代についていける人は有利。
ついていこうとする姿勢がすごく大事です
確かに興味がないとツライな
現状に甘んじているとあっという間に置いて行かれるんだ
辛抱強い人
プログラムにバグは付き物なので、動かなかったり想定外の動きをすることが当然あります。
そんな時にじっくり考えたり、調べたりすることができる人は向いています。
もちろん周囲に聞くこともできますが、基本的には自分でじっくり考えて解決できる人の方が適性が高いと思った方が良いです。
2~3日、下手すると1週間ずっと同じ問題について考えていることがあるよ
また、仕様が変更になったなどで手戻りが発生することもあります。
仕様が変わると変更になった部分以外にも影響が出て、コードを修正する必要があることが多いです。
これまでやってきたことをアッサリとひっくり返されてしまうこともそこそこあるため、辛抱強い人が向いています。
確かに短気だとキツイな…
プログラマーに向いていない人の特徴
プログラミング的思考が苦手
プログラミング的思考ができない人は、内向型であっても致命的にプログラマーに向いていません。
残念ながら選ぶ職種を間違えていますので、潰れる前に早めの職種変更をおすすめします。
私ですw
プログラミング的思考は、論理的思考の一部です。
「プログラミング的思考」とは、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」
(文部科学省『小学校プログラミング教育の手引(第三版) p.9』)
論理的思考の中でも特に「コンピューターに意図した動きをしてもらうためにどうしたらいいかを考える思考」を指します。
コンピューターの仕組みやプログラミング言語を理解していても、プログラミング的思考が弱いと実際にコードを書くことができません。
私はプログラミング的思考ができなかったため、内向型でもプログラマーに向いていない人でした。
プログラマーを志望した理由は?
志望してないんだよ。
会社判断での配属だったんだ
悲劇・・・
1日中机(PC)に向かっていることが苦痛な人
プログラマーは1日のほとんどをPCに座って過ごします。
打ち合わせなど人とのコミュニケーションが発生する時もありますが、他業種に比べると格段に少ないです。
企業風土によっては対面での会話よりもメールやチャットでのやり取りの方が多いこともあります。
これが苦痛という人はプログラマーには向いていません。
内向型にとっては刺激量が少なく、集中しやすくて最高の環境ですね
【まとめ】内向型は条件さえクリアすれば、プログラマー向き
内向型がプログラマーとして働くと、内向型の特性にあった働き方をしやすいです。
- 一人で作業する時間が多い
- リモートワークしやすい
- シングルタスクしやすい
- マイペースに仕事をしやすい
- 少人数での仕事が多い
ただし、「プログラミング的思考ができない人」はプログラマーは辞めておいた方が良いです。
これができないとプログラミング言語の使い方を覚えても、組み立ててコードを書くことができませんから。
私だよ!!
ただ、プログラマーに向いていなくてもITエンジニアとして働くことを諦めるのはまだ早いです。
例えば事務職と一口に言っても、これだけあります。
- 人事
- 総務
- 経理
- 一般事務
- 営業事務
- 秘書
- 受付
- 法務事務
- 医療事務
- 学校事務
いくら事務作業が得意な人でも、数字が苦手だったら経理向きとは言えないですよね。
それと同じで、プログラマーに向いていないからと言って他のITエンジニア職に向いていないとは限りません。
実際、私はWEBサイトの管理業務は楽しくできていました。HTMLやCSSをいじっているのはとても楽しかったです。
元々絵を描くことが好きで、デザイン方面への興味が強かったのが理由だと思う
自己分析はしておいて損なし
プログラマーやITエンジニア以外にも、内向型に向いている仕事はあります。
というか、どんな職種であっても内向型の強み(あなたの強み)を活かすことができれば大丈夫です。
例えば営業職は内向型には不向きに思えますが、内向型には「傾聴力があって事前準備をしっかりできる」強みがあります。
その場での臨機応変な対応という面では外向型に劣るかもしれませんが、その分事前準備をすることでカバーできますし、傾聴力が高いぶん本当にお客様のためになる提案ができると思いませんか?
私だったら内向型の方に担当して頂きたいなぁって思います。
自分が内向型ということもあると思いますが
自分の強みや向いている仕事が分からないという方は、診断をやってみるといいですよ。
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