普段何気なく読んでいる漫画ですが、いざ自分が漫画を作る側に回ってみると初心者にとっては分からないことだらけ…。
プロットとキャラ設定が終わったら、いよいよ次はネーム。ここまで来て気付くんです…「どうやってコマ割りしたらいいの?」と。
そんな漫画初心者の私が実際に買って良かった、コマ割りの参考になるおすすめの本を3冊紹介します。
漫画のコマ割りの勉強におすすめの本【3選】
漫画のコマ割りに特化した本は、商業と同人誌を含めて3冊ありました!
初心者におすすめなのは①②、1度でも漫画を仕上げたことがあってよりブラッシュアップしたい中級者以上の方には③がおすすめです。
コマ割り初心者の方は、まず基本の①②の2冊を買って勉強されるといいですよ。
①マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編
マンガ専門学校講師でもあるプロの漫画家さんによる、コマ割りの基礎が学べる本です。
- コマ割りの役目
- コマ割りによる演出
- 面白く見せる工夫
- 続きが読みたいと思わせる工夫
- 漫画的表現や演出の仕方
コマ割りについて学ぶ段階でいえば、本当に基本中の基本。まずはこれを買って読んでおきたいです。
- この本のメリット
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- 基本中の基本を学べる
- 読みやすい漫画をどうしたら描けるかが分かる
- この本のデメリット
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- 作風が古いので、そこは今売れている漫画で研究する必要はある
- 既に漫画を何冊か仕上げたことがある方には新しい情報はない
本当に初心者の方におすすめできる本です!
コマ割りってこんなにたくさんのことを伝えられるものなんだ!って学びが多かったです
②なんとなくコマ割りができる本
次にご紹介するのは、クロコダイルティアーズのわにさんによる同人誌です。
販売はこちら:BOOTH「なんとなくコマ割りができる本」
- コマ割りの基本
- 実際にコマ割りをしていく流れ
先の紹介した①コマ割りの基礎編にも書かれているコマ割りの基本について簡単に触れたあと、実際にわにさんがコマ割りをしていく様子が載っています!
コマ割りについて学ぶ段階でいえば、基本が分かって実際に他の人はどうやってネームを作っているのかを知る段階という感じ。
- この本のメリット
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- 実際にネームを作っている様子が見られる
- 絵がかわいくて綺麗
- この本のデメリット
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- コマ割りの基本について学ぶには情報量が足りない
わにさんの本は、コマ割りの基本知識は分かったけどいざネームに取り掛かると「どうやったらいいの!?」って手が止まっちゃう人におすすめ。
③もっと魅せる・面白くする 魂に響く 漫画コマワリ教室
漫画家歴25年の深谷陽先生による、プロのコマ割り手法が学べる本です。
- コマワリの基本(2割)
- 実践添削講座(5割)
- 過去作品の添削(1割)
- 実例漫画(1割)
先に紹介した2冊と比べるとコマ割りの基本説明が少なく、添削部分が多数を占めています。
段階で言うと基本を抜けて「より実践的な内容」に当たります。
1回でも漫画を仕上げたことがあって、より見せ方をブラッシュアップしていきたい方におすすめの本です。
- この本のメリット
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- 基本のコマ割りから更に実践的なことを学べる
- 描いた漫画のコマ割りをどうすればもっと良くなるのか、実際の添削例から学べる
- コマ割りに煮詰まった時に見ると発見がある
- この本のデメリット
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- コマ割りの基本について学ぶには情報量が足りない
- まだ漫画を1冊も仕上げたことがない初心者が読むには早い。せめてネームを仕上げてから
まったくの初心者の方は、先に紹介した2冊で勉強した上でこの本も買うのはいいですがこの本だけを買うのは避けた方が良いです。
それを分かったうえで「添削事例が見たいんじゃ~!」って買うなら後悔しないと思うよ!
まずは頑張って漫画を仕上げよう!
ここで紹介した本はすべて私が実際に買って、良かったと思ったものです。
特にまだ漫画を描き始めたばかりの初心者さんには①マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編がおすすめ。
これを読んでもなおコマ割りに悩んでしまったら、②なんとなくコマ割りができる本、③もっと魅せる・面白くする 魂に響く 漫画コマワリ教室と追加で読んでみてください。
私は最初に「①コマ割りの基礎編」を買い、その後に「③漫画コマワリ教室」を買いました。
①から③だと急にレベルアップしすぎて戸惑ったのですが、「②なんとなくコマ割りができる本」を買ったら段階を踏んで学べてちょうどいいと感じました!
普段は簡潔にまとまっている「②なんとなくコマ割りができる本」をお供にしてネーム作業をし、
- しっかり基礎を確認したくなったら「①コマ割りの基礎編」で確認
- 具体的なコマ割り表現を参考にしたい時は「③漫画コマワリ教室」を参考にする
という感じで使い分けています。
がんばってネームを仕上げましょう!