「まじっく快斗」「名探偵コナン」どっちが先？先に連載されたのはまじっく快斗の方

「名探偵コナン」に登場するゲストキャラ、怪盗キッド。

「コナンに登場して人気が出たから『まじっく快斗』の漫画なりアニメなりがスピンオフで出来たのかな？」と思う方もいらっしゃるようですが、正解は逆で「まじっく快斗」の方がコナンより先に始まった漫画です。

「まじっく快斗」は「名探偵コナン」より先に連載開始された

まじっく快斗は1987年に少年サンデーで連載を開始し、1988年にYAIBAの連載が決まった時に中断しています。

YAIBAが完結したあとは名探偵コナンの連載が始まったため、まじっく快斗は不定期連載の状態が続いています。

作品	連載開始
まじっく快斗	少年サンデー1987年26号～1988年8月号 以降不定期連載中
YAIBA	少年サンデー1988年～1993年（完結）
名探偵コナン	少年サンデー1994年5号～ 連載中

名探偵コナン作中に怪盗キッドが初めて登場したのは、単行本16巻（アニメ76話）です。

まじっく快斗もコナンも本編であり、スピンオフ作品ではない

まじっく快斗に登場するキャラのうち、主人公の黒羽快斗や白馬探など何人かは名探偵コナンにゲスト登場しています。

逆にコナンからまじっく快斗に工藤新一やコナンが出たこともあります。

ですがまじっく快斗はコナンより先に始まった漫画ですし、まじっく快斗に新一が登場したのは名探偵コナンの連載が始まってからです。

青山作品には「スター・システム」がある

同一作家のキャラが他の漫画に登場することを「スター・システム」と言うのですが、まじっく快斗やコナンで起こっていることがまさにそうです。

スター・システム（star system）とは、多くは演劇・映画・プロスポーツなどの興行分野において、高い人気を持つ人物を起用し、その花形的人物がいることを大前提として作品制作やチーム編成、宣伝計画、さらには集客プランの立案などを総合的に行っていく方式の呼称。

また、資本力やニュースマスコミを利用した大々的な宣伝の反復などによって、そのような花形的人物を企画的に作り出すシステムもこの一環として指す。

転じて、漫画などで、同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるような表現スタイルも、スター・システムと呼ぶようになった。

日本の漫画分野で初めてこの手法を用いたのは手塚治虫であり、彼が複数の作品のなかで、自らの友人や友人の祖父、さらには実の妹が描いたキャラクターを登場させたことに始まるとされている。

引用：ウィキペディア

同一人物がまじっく快斗やコナン（YAIBAや4番サードのキャラも）に出たりしていますが、これらの作品は全くの同世界ではなくパラレルワールドです。

まじっく快斗の世界には魔法が存在しますがコナンの世界には存在しませんし、YAIBAの世界はファンタジー要素が強いです。でもコナンの世界は科学に基づいた現実的な世界ですよね。

まさにスター・システムです。

コナンにキッドが出てきて「まじっく快斗」の存在を知った人も多い

まさに私がコナンきっかけでまじっく快斗の存在を知った一人です。

上記で挙げた3作品の中でいうと私はコナン世代で、小学生の頃からコナンを読んでいます。

コナンの単行本16巻にキッドが初登場したことでキッドを認識した私。

その後、本屋さんをプラプラしていたらコナンの近くに青山先生の別作品が置いてあり、表紙を見て「え？？怪盗キッド？？？」とビックリしたことを今も鮮明に思い出せますｗ

それが私とまじっく快斗との出会いでした。

コナンではめちゃくちゃカッコイイ怪盗キッドですが、まじっく快斗のキッドはおちゃめ！

読者の中にはコナンのキッドよりまじっく快斗のキッドの方が好きという方もいらっしゃいます。

昔の漫画なので巻数が若いほど青山先生の今の絵柄とは違いますが、まじっく快斗はコナンとはまた違ってコメディー超が強くポップな感じで面白いです。

その後学校でキッドが主役の漫画があるよー！と布教したのは言うまでもありません。

「まじっく快斗」「名探偵コナン」どっちを先に読んだらいいかは好みでOK

どっちが先でも問題ないです。

現時点でどちらも未完の漫画ですし、スター・システムでお互いのキャラが行ったり来たりしているものの世界観は繋がっていません。

どちらかを先に読まないと話が分からなくなることはないので、お好きな方からで大丈夫です！