クリスタEXとPROの違いは大きく5つ！漫画やアニメを描くならEX一択！

CLIP STUDIO PAINT（クリップスタジオペイント）通称クリスタには、EXとPROがあります。

そのためどっちを買ったらいいのか悩んでしまうのはあるある。

結論を先に書くと、下記基準で選ぶことをおすすめします。

PROからEXにアップグレードすることもできるので、迷った時はまずはPROから始めるのもよしです。

私は最初イラストメインだったのでPROを買いましたが、その後漫画を描くようになったのでEXにアップグレードしました！

クリスタEXとPROどっちを買うべきかは、漫画やアニメ制作をするかどうか

クリスタEXとPROのどちらがいいかは、冒頭でも書いた通り。

これに付け加えるとしたら、クリスタの全機能を使いたい人や資金に余裕がある方はEXがおすすめ。

①【クリスタPROがおすすめ】イラストメインの人

CLIP STUDIO PAINT PROがおすすめの人は、イラストを描くのがメインの人。

私も最初はイラスト描きがメインだったので、最初はPROを買いました。

漫画は描いてもSNSにちょろっと上げる4～5ページほど。

PROを使っていて不便だったのは、LT変換が使えないこと

ただPROでは機能が一部制限されているため、使いたい機能が使えないこともありました。

それが写真や3DモデルのLT変換！

【LT変換とは】
2D画像や3Dデータを線画とトーンに分けて抽出する機能。
LTレンダリングとも呼ぶ。

でもPROだとLT変換ができないので、私は3D素材をなぞって背景や小物を描いていました。

また、こういうオートアクション素材もあるので活用するのも一つの手です。

②【クリスタEXがおすすめ】漫画・アニメ制作をする人

CLIP STUDIO PAINT EXがおすすめの人は、ストーリー漫画やアニメ制作をする（したい）人です。

私はクリスタPRO（PC買い切り版）を数年使い、ある時ストーリー漫画を描きたくなったのでEX（PC買い切り版）にアップグレードしました。

機能の詳細は次の項目で説明しますが、上記のようなストーリー漫画を描く上で便利な機能がEXには備わっています。

PROでもストーリー漫画は描けますが、これらの機能がないとかな～～～り不便でめんどうくさいです！

なので既にストーリー漫画を描かれている方や描く予定がある方は、最初からCLIP STUDIO PAINT EXの導入を全力でおすすめします。

クリスタEXとPROの機能を比較【大きな違いは5つ】

クリスタは、PROにはなくEXでしか使えない機能があります。

大きく5つの違いがあり、いずれもEXでしか使えない機能です。

①漫画作品を一括で管理、書き出し

PROでも漫画を描けますが、1作品としての管理ができず1ページ単位での管理です。

そのため下記のようなことをしたい時、すべて手動でやらねばならず管理が大変です。

しかしEXだと1ページごとの管理はもちろん、全ページまとめて1作品として管理できます。

上記のページ単位のファイル（.clip）を開くとPROと同じく1ページずつ開きますが、「.cmc」拡張子の一括管理ファイルを開くと下記のページ管理ウィンドウが開きます。

EXだとページとページの間に新しいページを差し込んでも、並び替えても自動で個ページのファイル名を修正してくれます。

最後に書き出す時も一括で書き出せます。

ページ管理機能はページ数が多い漫画になればなるほど重宝します。

数ページの漫画しか描かない場合はPROでも大丈夫ですが、10ページ以上の漫画や同人誌を作る場合はEXの方がおすすめです。

②セリフを一括入力、管理

もう一つ、EXにあるとても便利な機能がセリフの一括管理機能。

PROだと個ページごとの管理しかできないため、セリフの修正や移動をしたい時はそれぞれページを開いて行うしかありません。

しかしEXだと個ページの他に、「ストーリーエディター」ですべてのページのセリフを管理できます。

ストーリーエディターにすべてのページのセリフが表示されるので、作業の効率が上がります。

プロットを作る段階でストーリーエディターに打ち込んでもいいし、メモ帳などのテキストツールで作ったプロットをストーリーエディターにコピペで持ってくるのも簡単です。

メモ帳などからストーリーエディターにコピペする時は、改行の数を変えることでセリフごとに分割して貼り付けられます。

例えば、下記はメモ帳でプロットを作った時の例。

一つのふきだしに入れたい文章は「2回改行」することで、ストーリーエディターにコピペした時に判別してくれます。

実際にストーリーエディターにコピペすると下記のようになります。

原稿上はどうなっているかというと、↓こう。

これはストーリーエディター機能があるEXでないとできません。

③2D、3DデータのLT変換

LT変換とは、2Dや3Dデータを線画やトーンとして抽出する機能です。

PROでも素材として配布されているオートアクションを使えばなんちゃってLT変換はできますので、1枚イラストに使う小物やちょっとした背景程度であればそれでも十分です。

しかし漫画を描くとなるとやはりEXのLT変換があったほうが…という感じです。

④製本3Dプレビューを見る

CLIP STUDIO PAINT EXには、「製本3Dプレビュー」という本にした状態を確認できる機能があります。

どういう時に使うかというと、ネームに詰まった時。

1ページ1ページ開いて最初から確認するのも大変だし、ページ管理画面は原稿が小さすぎて読めません。

製本3Dプレビューで本の状態にして最初から最後まで目を通すことで流れを再確認でき、修正箇所や今後の展開が思いついたりします。

残念ながらこれもEXにしかありません。

⑤アニメーション制作

クリスタにはアニメーション制作機能もついています。

PROでもアニメーション制作は可能ですが、作れるのは3秒（24フレーム）まで。

GIFアニメを作るならPROで十分ですが、本格的なアニメーション制作にはEXが必要です。

クリスタEXとPROの価格

クリスタEXとPROの価格は下記表のとおり。

PCで使える無期限版・一括払いVer.3.0の価格です。

CLIP STUDIO PAINT PRO	5,900円（無期限版・一括払い）
CLIP STUDIO PAINT EX	24,900円（無期限版・一括払い）

iPadやスマホなどPC以外でクリスタを使いたい場合は「年額・月額利用プラン」（サブスク）の契約が必要です。

こちらは利用するデバイス数によって価格が変わるため、お手数ですが クリスタ公式サイトにてご確認ください。

漫画やアニメ制作するならクリスタEX一択！

クリスタEXかPROかの選定基準は下記の通り。

逆に長編漫画やアニメ制作はせず、イラストメインであるならばクリスタPROで十分です。